大阪府大阪市天王寺区石ケ辻町、錢屋本舗本館の1階に位置する「錢屋カフヱー」は、築50年以上、1960年代に建てられた建物をリノベーションした空間が特徴的なカフェです。近鉄奈良線・大阪線 大阪上本町駅からは徒歩およそ3分から5分、大阪メトロ谷町線・千日前線 谷町九丁目駅からは徒歩およそ5分から10分、JR大阪環状線 鶴橋駅からも徒歩およそ10分圏内と、複数の駅からアクセスしやすい立地にあります。駐車場は備えていませんが、近隣にコインパーキングが利用可能です。
「ちょっとしたことをちゃんとやる」そして「最高の普通」を目指すというコンセプトを掲げ、訪れる人々が「家でくつろぐように」過ごせる街のカフェであることを目指しています。店内は、リノベーションによって生まれた重厚かつおしゃれな雰囲気が漂い、落ち着いた時間を過ごすことができます。こだわりの内装には、レトロな床のタイルや、ヨーロッパの古い工場で使われていたような工業用照明器具、アンティークの一人掛けソファ、そしてJBLのビンテージスピーカーなどが配されており、独特の空間を演出しています。昔使われていた金庫や丁稚さんが着ていた法被が額装されていたりと、この建物や錢屋本舗の歴史を感じさせる設えも見られます。
提供されるメニューの中心は、こだわりの自家焙煎珈琲です。深煎りのマンデリン(イチバン、ニバン)や、力強く豊かなコクとキレのある酸味が特徴のコロンビアなど、個性の異なる豆が用意されており、それぞれの風味を楽しむことができます。紅茶はアッサムなどが、その他にもカフェオレや自家製ジンジャーエール、ジュース類も揃えられています。価格帯は、コーヒーが650円から、紅茶が600円からとなっています。
フードメニューも充実しており、ランチや軽食として楽しめます。「錢屋のナポリタン」は、食べごたえのある大きめ野菜ともちもちとした太麺が特徴で、温泉卵を絡めてまろやかな味わいを堪能できます。単品価格は1200円、デザートとドリンクが付いたセットは2200円です。台湾・薬膳料理研究家監修の「XO醤あんかけごはん」は、高級食材を使用したXO醤の贅沢な味わいが特徴で、単品1500円、セット2500円です。イベントで好評だったという「美希さんのマサラカレー」は、辛さを抑えて食べやすく仕上げられており、単品1600円、セット2600円で提供されています。軽食には、北海道十勝産バターをたっぷり使用した「よつ葉バタートースト」(400円)や、自家製ベシャメルソースと数種類のチーズ、ハムをサンドし、カリッとした食感とコク、香ばしさが楽しめる「クロックムッシュ」(900円)があります。
スイーツも自家製で提供されており、カフェタイムを彩ります。「錢屋プリン」は、新鮮な卵と牛乳を使い、昔懐かしいしっかりとしつつもなめらかな食感と味わいが特徴です。ガラスの瓶に入っており、テイクアウトも可能です。価格は600円です。その他、よつ葉クリームチーズを使用した濃厚でフレッシュな味わいの「チーズケーキ」(700円)、選りすぐりのクーベルチュールとよつ葉バターを使用し小麦不使用の「ガトーショコラ」(700円)、旬の恵みを練り込んだ「季節のパウンドケーキ」(700円)などがあります。ランチの予算はおおよそ2000円以内、ディナーの予算はおおよそ2000円から3000円程度で楽しむことができます。支払いには、各種クレジットカード、交通系電子マネーやiD、QUICPayなどの電子マネー、PayPay、d払い、au PAYといったQRコード決済が利用可能です。
店内にはテーブル席、カウンター席、ソファ席があり、席数は18席から25席程度です。落ち着いた空間でゆったりと過ごすことができます。個室はありませんが、貸切での利用は可能で、20人以下の小規模な貸切にも対応しています。全席禁煙のため、煙草の煙を気にせず過ごせます。また、車椅子での入店も可能で、子連れでの利用も歓迎しており、ベビーカーでの入店や、トイレにはおむつ交換台も設置されています。
錢屋カフヱーは単なるカフェとしてだけでなく、文化的な発信の場としての側面も持っています。ギャラリーが併設されており、定期的に様々なイベントが開催されています。ジャズライブやクラシックコンサートといった音楽イベント、映画上映会、ワークショップなどが不定期で開催され、カフェ利用と合わせて多様な楽しみ方ができます。また、環境に配慮した取り組みとして、テイクアウトの際にマイ容器やマイボトルの持参を推奨しています。
リノベーションされた歴史ある建物の中で、こだわりのコーヒーや手作りの食事、スイーツを味わいながら、静かに読書をしたり、友人との会話を楽しんだり、あるいは開催されるイベントに参加したりと、思い思いの時間を過ごせる錢屋カフヱー。上本町エリアで落ち着いた雰囲気のカフェを探している方におすすめです。