大阪市北区曽根崎のポンヌーボビル2階に暖簾を掲げる「常夜燈 曽根崎店」は、長年にわたり多くの人々に親しまれているおでん店です。地下鉄谷町線東梅田駅の7番出口からは徒歩およそ3分から5分、阪急線梅田駅からも徒歩およそ6分、さらにJR東西線北新地駅からは徒歩およそ4分と、各主要駅からのアクセスが便利な立地にあります。
この店の創業は1945年と古く、70年以上の歴史を持つ老舗として知られています。常夜燈で提供されるおでんは、特に「かんさいだき」と呼ばれ、その味の決め手となるのは、創業以来大切に守り継がれている秘伝の出汁です。天然の昆布や鯛の頭、カツオなどから丁寧にひかれた白濁の出汁に、代々受け継がれてきた秘伝のタレが加えられることで、奥行きのある上品な味わいが生み出されています。このこだわりの出汁でじっくりと煮込まれたおでん種は、素材本来の旨味が出汁と絶妙に調和し、訪れる人々を魅了しています。この「かんさいだき」という名称は、かつてこの店の味に感銘を受けた俳優の森繁久弥氏が命名したという逸話も残されています。
メニューの中心はもちろんおでんで、その種類は豊富です。中でも多くの人におすすめされているのは、はも豆腐、ロールキャベツ、そして聖護院大根です。はも豆腐は、鱧のすり身と豆腐を合わせた自家製で、ふわふわとした食感と出汁の旨味が特徴です。ロールキャベツには黒毛和牛のミンチが使われており、食べ応えがありながらも上品な味わい。聖護院大根は、伝統的な手法で丁寧に下処理され、出汁が芯までしっかりと染み込み、口の中でとろけるような柔らかさです。その他にも、自家製の手作りこんにゃくや、稀に双子の黄身が現れることでも知られる有精卵を使った半熟玉子など、こだわりの詰まったおでん種が多数揃います。じゃがいもにお好みでバターを添えて提供するなど、細やかな気配りも感じられます。
おでん以外にも、厳選された国産黒毛牛ロースやタンを秘伝のおでん出汁でいただくしゃぶしゃぶは、この店ならではの逸品として人気があります。また、おでん出汁で炊き上げた風味豊かな茶飯は、おでんの〆として多くの人が注文するメニューです。自家製水茄子の漬物や、お茶と黒豆など、箸休めにぴったりの一品料理も用意されています。複数の品を楽しめるコース料理もあり、シーンに合わせて選ぶことができます。飲み放題付きのコースも提供されています。利用客からは、最初に出されるお通しの美味しさに驚く声や、〆の茶飯におでんの出汁をかけて最後まで堪能するといった感想が聞かれます。食事の予算は、ディナータイムで一人あたり4,000円から5,000円程度が目安となるでしょう。なお、お通し代が別途必要となります。
店内の総席数は46席から50席ほどで、テーブル席、掘りごたつのお座敷、カウンター席が配されており、様々な人数やシーンに対応できます。落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと食事を楽しむことができる空間です。残念ながら、完全に仕切られた個室や、掘りごたつではない一般的な座敷、ソファ席、テラス席は設けられていません。店内は全席禁煙となっており、喫煙される方のためにエレベーターホールに灰皿が設置されています。お子様連れでの利用も可能なので、家族でのお食事にも利用しやすいでしょう。Wi-Fi環境も整っています。駐車場については、専用のものは用意されていないため、近隣のコインパーキングを利用することになります。
予約に関しては、インターネットからも可能となっており、気軽に席を確保することができます。支払い方法も多様で、主要なクレジットカードブランド(VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Diners、銀聯)に加え、PayPayやd払いといったQRコード決済にも対応しており、利便性が高い点も魅力です。お初天神商店街の近くという立地柄、周辺での観光やショッピングの後に立ち寄るにも便利です。昔ながらの伝統の味を守りつつも、現代のニーズに合わせたサービスも提供しており、幅広い層におすすめできる「かんさいだき」の名店と言えるでしょう。