大阪府堺市西区平岡町にある「山海料理 仁志乃」は、行基菩薩生誕地として知られる家原寺の門前に位置する日本料理店です。長年にわたり地域に根ざし、創業から34年以上が経過しています。店名にもある通り、山の幸と海の幸、それぞれの旬の味覚をふんだんに使用した料理を提供しており、清逸でありながら時には豪快な一品を味わうことができます。新鮮な魚介類や大阪産の野菜を生産者から直接仕入れるなど、素材へのこだわりが見られます。
JR阪和線津久野駅からは徒歩約10分から12分程度でアクセス可能です。南海バス「文殊前」停留所からも徒歩約1分の場所にあり、公共交通機関を利用しやすい立地です。また、専用駐車場が10台分程度用意されているほか、中型バスも駐車可能で、車での来店にも対応しています。
店内は落ち着いた和の空間で、カウンター席のほか、大小様々なお座敷席や全席完全個室が完備されています。1階には4名から16名まで利用できる個室があり、テーブル席や座布団席など、利用シーンに合わせて選択できます。宴会は着席時で最大36名まで対応可能です。広々とした空間で、慶事や法事、接待や会食、家族での食事など、様々な用途で利用できます。店内には法事用祭壇も用意されており、法事会館としても利用できるサービスがあります。二階の窓からはだんじり祭を観覧できる場合もあるとのことです。
提供される料理は、季節の移ろいを映したような彩り豊かな会席料理やコース料理が中心です。おまかせ会席料理は、その日仕入れた新鮮な食材を使い、利用者の好みに合わせて献立を考えて調理されます。特に新鮮な魚介類を使った料理が好評で、大阪湾で獲れた新鮮なシラスを店主自ら仕入れに行き提供する生シラス丼定食は、5月から12月中期までの季節限定メニューとして人気があります。また、堺名物として知られる穴子料理にも力を入れており、仁志乃オリジナルを含む様々な穴子料理を味わえる「仁志乃特製穴子会席」や名物「穴子野崎焼き」も用意されています。煮穴子と焼穴子の両方を楽しめるあなご重箱定食や穴子蒸籠蒸しご飯、穴子蒸し寿司といったメニューも提供されています。他にも、和牛ステーキ定食や天麩羅定食、お造りの盛り合わせ定食など、豊富なメニューが揃っています。
お昼の食事には、手軽に楽しめる定食メニューが複数用意されています。日替わりおまかせ定食や鯛荒炊き定食、まぐろ山掛け鉄火丼定食などがあり、価格帯も利用しやすい設定です。平日のお昼限定で予約可能な「雪月花コース」もあり、少人数から個室でゆっくりと食事を楽しむことができます。
お食い初め祝い会席といった慶事に特化したコースや、法事会席料理も用意されており、人生の節目での利用にも対応しています。これらの特別な会席では、伝統的な料理や旬の食材をふんだんに使用し、門出や故人を偲ぶ席にふさわしい料理を提供しています。お食い初めでは、鯛の姿焼きや歯固めの石など、健やかな成長を願う特別な料理が用意され、女の子用と男の子用で異なる食器を使用する細やかな配慮も見られます。
テイクアウトにも対応しており、土佐名物の鯖姿寿司や鰻棒寿司、仁志乃オリジナル弁当などが利用できます。運動会やお花見といったイベントにもぴったりの特製行楽弁当も提供しています。年末には、祝い肴や自慢の蒸鮑、唐墨などを盛り込んだ豪華なおせち料理も予約販売しており、自宅でも仁志乃の味を楽しむことができます。
口コミでは、料理の味や雰囲気、サービスに対する評価が高く、特に会席料理や個室の利用、日本酒や焼酎などドリンクの種類についても良い声が見られます。全席禁煙ですが、店舗入り口付近に灰皿が用意されています。利用の際は予約が推奨されており、定休日である水曜日も10名以上の予約で営業する場合があるなど、柔軟な対応も行っています。クレジットカードやPayPayなどの電子マネーも一部利用可能です。