大阪府大阪市浪速区に位置する「浪芳庵 本店(カフェ つぎね)」は、安政五年(1858年)創業の長い歴史を持つ和菓子店に併設されたカフェです。大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線の大国町駅1番出口から北東へ徒歩約5分、または2番出口から徒歩約4分と駅からのアクセスが良好です。南海難波駅からも南へ徒歩約15分でアクセス可能で、奥なんばと呼ばれるエリアにあります。工場に直結した本店は2018年8月に大改装を経てリニューアルオープンし、和菓子販売スペースの横にカフェ「つぎね」が誕生しました。
カフェは落ち着いた和モダンな雰囲気が特徴で、店内からは四季折々の美しい庭園を眺めることができます。大きな窓から自然光が差し込み、開放的な空間でゆったりと過ごせます。店内にはテーブル席のほか、スタイリッシュなカウンター席もあり、女将が厳選した北欧家具が配置されるなど、席によって異なる雰囲気を楽しめます。冬には薪ストーブが設置され、暖かな空間でくつろぐことができます。カフェは1階と2階があり、1階は完全予約制で2名様から利用可能です。滞在時間は75分制、1ドリンク制となっています。2階カフェは営業日がパンエリアに準じ、営業時間も異なる場合があります。
浪芳庵本店カフェでは、老舗和菓子店ならではのこだわりの和スイーツや軽食を楽しむことができます。看板メニューの一つである「炙りみたらし」は、自家農園のもち米を使った餅を紀州備長炭で香ばしく焼き上げ、利尻産昆布だしと湯浅のたまり醤油を使った秘伝のタレで仕上げた逸品です。注文を受けてから職人がその場で焼き上げるため、出来たての熱々を味わえます。提供時には固形燃料でタレが温められており、最後まで温かい状態でみたらし団子を堪能できます。他にも、やわらかい餅の中に特製みたらしタレを閉じ込めた「みたらしとろとろ」、こだわりの卵を使用した「だし巻き玉子サンドイッチ」、和菓子職人が作る抹茶や黒蜜きなこのかき氷、季節限定の和菓子などがメニューに並びます。ドリンクは一保堂茶舗の日本茶のほか、コーヒーや紅茶なども提供しており、和スイーツとのペアリングを楽しめます。
カフェの利用には予約が推奨されており、特に1階は完全予約制です。人気のメニューは「炙りみたらし」のセットやかき氷、だし巻き玉子サンドなどがあります。複数の和菓子とドリンクを組み合わせたセットメニューも提供されており、様々な味を少しずつ楽しむことも可能です。一部メニューには、どら焼きの皮に様々なトッピングを乗せて味わう「なみよし十色セット」のようなユニークなものもあります。メニュー内容は季節によって変動する場合があります。
お持ち帰り用の和菓子も豊富に取り揃えられており、カフェで人気のみたらし団子や、みたらしとろとろ、どら焼き、季節の上生菓子などを購入できます。また、近年パンエリアもオープンし、和菓子の素材を活かしたパンも販売しています。カフェの利用者は、お持ち帰り用の炙りみたらしを5本購入するごとに1本サービスされるといった特典がある場合もあります。駐車場は3台分用意されています。
浪芳庵 本店カフェは、伝統的な和菓子の味わいを大切にしつつ、洗練された空間で新しい和の体験を提供している店舗です。喧騒から離れた落ち着いた雰囲気の中で、こだわりの甘味や軽食と共にゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。カフェの詳細な営業時間や定休日、予約方法については、公式サイトで最新情報を確認することが推奨されます。