相鉄線三ツ境駅南口から徒歩約3分または4分の場所に位置する「シルクロード料理 ブドウエン」。緑と黄色を基調とした一軒家風の外観が目印で、店頭にはバス停風の営業時間表やシルクロード家庭料理の紹介が掲げられています。2018年7月27日にオープンしたこのお店は、中国の新疆ウイグル自治区出身の店主が故郷の味を日本の人々に伝えたいという想いから始まりました。店名の「ブドウエン」は、故郷の名産であるぶどうと、多くの人との縁を結びたいという願いが込められています。店内は1階がカウンター席、2階がテーブル席となっており、一人でも気軽に立ち寄れる雰囲気と、グループでも利用できる席があります。落ち着いた空間で、異国情緒あふれるインテリアも配されています。
提供されているのは、日本では珍しいシルクロード地域の家庭料理、特に新疆ウイグル自治区の料理がメインです。ヘルシーで栄養価が高いとされる羊肉をふんだんに使用した料理が特徴で、体の内側から温まるメニューが多いと評判です。看板メニューの一つである「シシカバブー」は、ラム肉の串焼きで、塩味の他、普通、辛、激辛と辛さを選べます。クミンなどのスパイスが使われており、ラム肉の旨味との組み合わせが好評です。
もう一つの代表的なメニューは、手打ち麺を使った「ラグメン」です。餡かけの自家製手延べ麺で、羊肉と野菜がたっぷりと使われています。「羊肉とニンニクの芽のラグメン」など、種類も豊富に用意されています。麺打ちのパフォーマンスが見られることもあります。その他にも、羊肉パイ生地のオーブン焼き「サムサ」、羊肉と干しぶどうとクルミのミニまん「ボーズ」、シルクロード風焼きパンの「ナン」、新疆風ピラフの「ポロ」、羊肉水餃子の「ベンシー」、羊肉と野菜スープのちぎり麺「タンファン」、羊肉スープにミニ餃子が入った「チュチュル」、羊肉の塩茹で「チャンスンマハ」など、日本ではなかなか味わえない珍しいメニューが揃っています。ダーパンジーも提供しており、こちらは事前の予約が推奨されています。テイクアウト可能なメニューも多数あります。
ドリンクメニューも用意されており、ビールや焼酎、ワイン、カクテルの他、シルクロード名産のザクロをイメージしたノンアルコールカクテル「ザクロジンジャー」などのモクテル、手作りのしそジュースなども提供されることがあります。
座席は総席数21席で、1階がカウンター席(6席)、2階がテーブル席(最大15席)です。個室はありませんが、貸切での利用は可能です。全席禁煙となっています。駐車場は無いため、近隣のコインパーキングを利用する必要があります。子供連れでの利用も可能で、落ち着いた空間で食事を楽しむことができます。お店のオーナーやスタッフの温かい接客も多くの口コミで評価されており、居心地の良いお店として親しまれています。2024年には食べログのアジア・エスニック百名店EASTに選出されるなど、その味は広く認められています。ランチ、ディナーともに営業しており、一人でも家族や友人とでも様々なシーンで利用できるお店です。